おすすめのギムナジウムマンガ

寮と制服と美少年!おすすめのギムナジウムマンガ15選

ギムナジウム まとめ

ギムナジウム、それはマンガの世界に登場する麗しき美少年を愛する読者にとっては、甘美なる引きを持って耳元をくすぐるキーワード。

全寮制という閉鎖された生活の中で、制服にリボンタイをはためかせた美しき少年達がもたらす諍いや、時にささやき合う愛の言葉達、繊細な感受性を持った思春期の少年達が織りなす耽美な世界観に心惹かれずにはいられないのです。

この記事ではギムナジウムを舞台にしたおすすめのマンガ作品をご紹介します。

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目次

ギムナジウムとは?

ギムナジウム(ドイツ語: Gymnasium)は、ヨーロッパの中等教育機関。標準ドイツ語では、ギュムナーズィウム[gʏmnáːzium]の発音がより近い。日米の「単線型」教育制度に対する、主に中央ヨーロッパの「複線型」教育制度のいわば根幹を成す存在ともされる。国によって微妙に名称が異なるが、本稿では一括してギムナジウムとする。

高等教育への進学準備を目指す課程であり、イギリスのグラマースクール、シックスフォームカレッジに相当する。日本でいう中高一貫教育に近い。

例外として、ポーランドにて1999年から2019年の間存在していたギムナジウム(Gimnazjum)は、13-16歳を対象とする3年課程であり義務教育に位置づけられる

ギムナジウムと言えば、花の24年組と言われる萩尾望都先生や竹宮恵子先生の作品によって、全寮制の男子校というイメージが強いですが、寮制でないところも男女共学の学校もあるのだとか。

おすすめのギムナジウムマンガ15選

トーマの心臓/萩尾望都

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花24年組の萩尾望都先生の代表作の一つ。
作品のタイトルにもなっている少年トーマが、陸橋から転落死することから物語は始まります。
トーマの死後、クラス委員のユーリにトーマからの短い遺書が書かれた手紙が届き、トーマの自殺であり、その理由がユーリ自身であるということを知るのです。

そんな中、亡くなったトーマとそっくりな少年エーリクが転校して来ることが、物語が動き始めるのでした。

シリアスな内容ですが、主人公のユーリを始めとして同室のオスカーやエーリクなど、それぞれの登場人物の抱える事情などが丁寧に描かれていて、読み終えると愛とは一体何なのだろう?と考えずにはいられない文学的な深みを持った作品となっています。

11月のギムナジウム/萩尾望都

「トーマの心臓」の姉妹編という位置づけの作品。
トーマを始めとして、ユーリ、オスカー、エーリクなど「トーマの心臓」と同じ名前のキャラクター達が登場します。
この作品は1971年に発表されているので、少女漫画史上初のギムナジウムを舞台にした作品と言えるのではないでしょうか。

風と木の詩/竹宮惠子

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萩尾望都先生と同じく花24年組の竹宮惠子先生の作品。
少女のような美貌と妖艶な魅力を持ち学園の男娼的な存在のジルベールとジプシーの血を引く子爵の少年セルジュとの切なくも美しい愛の物語。

絵柄の美しさとは相反して、14歳の少年達が織り成す愛情の物語とは思えないほど、重く文学的な内容の物語です。

この作品が少女漫画の中で初めて性愛的な意味も含めた男性同士の愛が描かれた作品です。
元祖ボーイズラブ作品というレジェンド的な作品とも言えます。
当時はまだボーイズラブという言葉が存在していなかったので少年愛という言葉で表現されていました。

アウフ・ヴィーダーゼーエン/竹宮惠子

1978年に発表されたウィーン少年合唱団を舞台にした作品。

憧れの先輩であるソリストのエーリッヒ先輩が声変わりによる退団で、自身がソロに選ばれたリヒャルト少年の物語が描かれています。

無邪気で明るいキャラクターながら、実は先輩の実力には到底追い付けないと悩み、葛藤しながら少しずつ前に進んで行くリヒャルトの成長が描かれています。

作品の中には書かれているウィーン少年合唱団のこぼれ話もとても興味深いですよ。

私はこの作品で“アウフ・ヴィーダゼーエン”がドイツ語で“さようなら”という意味なのだと知りました。

※この作品は「竹宮惠子作品集 オルフェの遺言」に収録されています。

ポーの一族:小鳥の巣/萩尾望都

萩尾望都先生の人気シリーズ「ポーの一族」の中の一つ「小鳥の巣」。
永遠の命を持つ吸血鬼であるバンパネラの少年エドガーとアランの二人がある目的を持ってギムナジウムに転校して来ます。

人の振りはしていますが、人あらざるものであるバンパネラの少年達の妖しい魅力が美しい。
人の生き血で生きながらえているバンパネラの少年達が、なぜギムナジウムにやって来たのか?
そんな謎も含めて最後まで一気に読まずにはいられない名作です。

MAMA/売野機子

美しい歌声を持つ少年達が暮らすクワイア(合唱団)。

その村では通常の少年達はいずれは変声期を迎えて少年から青年に成長しますが、その中に“天使”と呼ばれる飛び抜けて歌声の美しい男の子が輩出されます。
“天使”はその声の美しさが頂点に達すると共に命を失い本当の天使となってしまうのだとか。

クワイアの団員として入学が認められた少年ガブリエルとラザロが知り合うところから物語は始まります。

クワイアではガブリエルとラザロが編入した先のクラスAには最年長の15歳のアベルやルース、シオン、レビ、ミカ、イーノクなど、みんなそれぞれが心に傷を背負いながら団員として活動を続けています。

灯りが消える前に一際輝く蝋燭の炎の輝きのように、天使となって命を失うことを夢見る少年達。
刹那の命を燃やすように歌い、葛藤を胸に抱えながら時に悩み、時には他の才能に嫉妬し、そしてまた別の時には友人をいたわりながら、それぞれの少年達の人生と群像劇そして彼らとは切っても切り離すことの出来ない存在である母親との描かれています。

常に生と死の狭間に存在しているようなそんなクワイアの少年達の物語です。

古き良き時代のギムナジウム作品を彷彿とさせる作品となっています

Jの総て/中村明日美子

「同級生」シリーズのボーイズラブ作品を手掛けたことなどで知られる中村明日美子先生の作品。

マリリン・モンローの憧れている巻き毛の美少年J、実の父親と関係を持っているところを母親に目撃され、父親を撃ち殺されたことで孤児院で暮らすようになり、その後引き取られた女性の祖母が創設した私立カレンズバーグ高等中学校に編入します。

物語の序盤では夜中に抜け出してはクラブで女装して歌を歌う日常を送りつつも、学園の先輩で同室のポールやモーガン達とも交遊や、Jの少年時代の生き様が描かれています。

中村明日美子先生の繊細で特徴的な絵柄が、物語の世界観をより一層際立たせている作品です。

ばら色の頬のころ/中村明日美子

「Jの総て」の前日譚の作品。
「Jの総て」の主人公Jの先輩として登場するポールとモーガンの中等部時代の物語で、彼らの出会いが描かれています。
初々しい姿の二人が見れるところもポイント。

より深く「Jの総て」を知りたい方にはお勧めの作品です。

アマネ†ギムナジウム/古屋兎丸

働きながら人形作家として活動を続ける宮方天音。
彼女が手に入れた不思議な粘土で、中学時代に描いた「アマネ†ギムナジウム」という作品を元に7体の球体関節人形の少年達を作製します。
人形達に天音がキスしたことによって、突然人形であった彼らが動き出し、天音と人形達のギムナジウム生活が始まるのでした。

元々は人形の彼らですが、天音が人形の世界に入り込むと、球体関節ではなく通常の人間の姿で存在しており、その中ではケンカや愛憎劇もあり様々なドラマが生まれているのでした。

中には私も天音のように少年達の世界に入ってみたい!と思う人も多いのではないでしょうか?

黒執事:寄宿学校編/枢やな

名門貴族であるファントムハイヴ伯爵家の当主、坊っちゃんであるシエルと完璧な執事であるセバスチャンの物語。

寄宿学校編では音信不通となった女王の親類の生徒を探すため、シエルが名門寄宿学校ウェストン校に生徒として編入し探索する物語。
もちろん寮監ミカエリス先生としてセバスチャンも潜入しています。

生徒を探し出すという謎に迫るストーリーの中にも、クリケット大会に出場する熱血シーンや学園生活も描かれています。

少年の残響/座紀光倫

かつては孤児院であったが、今では子ども達に勉強と合唱を教えるギムナジウムであるアウゲンブリック少年合唱団が舞台。

お話のベースはギムナジウムの中での繰り広げられる少年達の想い、先生に憧れを抱く生徒、少年達の恋や生徒同士のいざこざなどが描かれていたりしているのですが、読み進めて行くうちに単なる少年達の日常生活が描かれているだけはではないことに気づき始めます。

少年達の歌う歌は何を意味するのか?

幼く純真な少年達の残酷なミッションとは?

グリモワールの庭/はる桜菜

「魔法」があらゆるものを構成する世界、魔法技士の卵達が魔法学校に通うアトリとレオンハルト。

アトリの父によって陥れられてしまい没落貴族となってしまったレオンハルトは、普段から何かと反目し合っています。

ある日、使用したら極刑とされるという禁断魔法書が、何者かにアトリの部屋によって置かれています。

人気のない場所に捨てるつもりでアトリは試験が行われる野生地に魔法書を忍ばせて向かうのですが、試験に挑む中で見たことのない生き物にレオンハルト殺されてしまい、アトリは禁断魔法で彼を生き返らせてしまうのです。

不死身となってしまったレオンハルトは元に戻れるのか?

アトリの部屋に禁断魔法書を置いた犯人は誰?

アトリとレオンハルトに降り掛かる困難を彼らがどう切り抜けて行くのか、最後まで展開が気になる作品です。

ボードウィン校の悪魔/真柴なお

貴族の子息や裕福な家の子達が入学する名門パブリックスクールである全寮制のボードウィン校に奨学生として入学した庶民の出の少年ユージーン。

薔薇に囲まれたこの学園にはずっと昔から続く噂があります。
学園には何でも願いを叶えてくれる悪魔が棲んでいる、姿形は変わるが名前は変わらないその悪魔の名前は“ジョシュア”。

入学する時に父親からもジョシュアには近づいてはならないと言われたユージーンですが、ふとしたきっかけで助けたクラスメートの少年ジョシュアと友達になります。

そして遅れて入学して来た同室の少年の名前もジョシュア。

ユージーンの前に現れた二人のジョシュア。
本当の悪魔はどちらのジョシュアなのか?

可愛らしい絵柄と謎めいたストーリーで続きが気になってついつい読み進めてしまう作品です。

僕のジェミニ/森川侑

赤毛でそばかすの地味な男の子であるジョンと、彼の友人である美形の双子ジキルとハイドの兄弟の物語。

ジキルとハイドは日によってお互いが入れ替わって、相手のフリをするという二人だけの秘密の遊びをしているのですが、なぜだかジョンにはいつも当てられてしまいます。
そんな中、双子の片割れが事故によって急死してしまうのでした。

果たして生き残ったのはジキルなのか?ハイドなのか?

双子達の兄弟愛とその友人であるジョンとの友情が切なくも涙を誘う物語です。

ガーフレット寮の羊たち/もとなおこ

代々13歳になると寄宿学校に入学するというしきたりを持つ、アーリントン家の長男アーネストのウィンザーの寄宿学校での物語。

既に入学している1つ年上の従兄弟のエドガー、ルームメイトのスタンリーやキャンベル、寮の代表のグッドウッド、そしてアーネストのファグ・マスターであるレスターベリーとの関わりの中で、アーネストが様々な経験を経て成長して行く姿が描かれています。

後輩がペアになった先輩の身の回りのお世話をする、ファグ・マスターとファグボーイノファグボーイの関係や、学生達の一日のタイムスケジュールなど、寄宿学校での生徒達の生活も知ることの出来る作品です。

おすすめのギムナジウムマンガ|まとめ

おすすめのギムナジウムマンガについてまとめました!

どの作品も面白くておすすめの作品ばかりです。

気になる作品があれば、ぜひ読んでみてください!

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