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「ガーフレット寮の羊たち」は面白い?感想と評価や評判をまとめました【ネタバレなし】

ガーフレット寮の羊たち 面白い レビュー

「ガーフレット寮の羊たち」は秋田書店の『月刊プリンセス』にて2012年から2015年まで連載されていたもとなおこ先生の作品で、コミックスは全6巻で完結しています。

イギリスのパブリック・スクールであるウィンザー校の学生寮ガーフレット寮を舞台に、主人公のアーネスト達の日常生活が描かれた物語です。

ギムナジウム好きの方達にはぜひとも手に取ってみて頂きたい作品となっているんですよ。

この記事では「ガーフレット寮の羊たち」を読んで面白いと思ったところや感想、読者の評判や評価についてまとめて行きたいと思います。

目次

「ガーフレット寮の羊たち」のあらすじ

ガーフレット寮の羊たち あらすじ

1870年、イギリス。アーリントン家の男子は代々寄宿学校へと入ることになっており、一家の長男である少年アーネストは13歳になったため、ウィンザーの寄宿学校へと入学することになった。彼は1年先に入学したエヴァレット家の次男エドガーを頼り、不安と期待の入り混じった新生活が始まる……

「ガーフレット寮の羊たち」の登場人物

ガーフレット寮の羊たち 登場人物

アーネスト・アーリントン

ジェントリー階級の子息でこの物語の主人公。
金髪に菫色の瞳の13歳。
大らかで優しく、ちょっとお人好しな性格。
幼なじみのキャサリンとケンカをしてしまった翌日にパブリック・スクールのウィンザー校に入学する。

クライヴ・クラランス・レスターベリー

最上級生(シックスス・フォーム)で、次の寮代表(ナイト)候補の監督生。
食えない性格で、野心家な面があり次期寮代表の座を狙っている。
グッドウッドのお気に入りのアーネストを自分のの雑用係(ファグ)にしてしまう。

エドガー・エヴァレット

伯爵家であるエヴァレット家の次男のアーネストの従兄。
成績優秀で頼れる性格、アーネストの兄貴的な存在のウィンザー校の2学年生。

アーサー・グッドウッド

最上級生(シックスス・フォーム)で、ガーフレット寮の寮代表(ナイト)。
知的で切れ者。
アーネストと同室のスタンリーを自身の雑用係(ファグ)にしている。

スタンリー

アーネストと同室の新入生。
石膏像のような美少年だが、周囲とのコミュニケーションを嫌い、他の新入生達との関わりを避けようとする。
アーネストを目の敵にしている。

キャンベル

アーネストと同室の新入生。
明るくやんちゃなムードメーカー。

シャンディ

アーネストと同室の新入生。
内気だが心優しいヨーク出身の少年。

ピアース

聖歌隊のリーダーで王の学徒(キングス・カラー)と呼ばれる奨学生のひとり。

サイレント・カールトン

次期寮代表(ナイト)候補として急激に台頭してきた生徒。
静かで一見気配が薄いが、人を安心させる穏やかさと冷静な判断力を持つ。

「ガーフレット寮の羊たち」のここが面白い!【ネタバレなし】

ガーフレット寮の羊たち 面白い レビュー

主人公アーネストと登場人物達の成長物語

一見、平和に見える学校生活ですが、日々の日常の中では大きなことから小さなことまで様々な事件や物事が起こります。

最初の登場時はあどけない表情を見せる13歳のアーネストですが、最初、アーネストに対して敵対心を抱いている同室のスタンリーとのエピソードや、従兄弟のエヴァレットとのこと、寄宿学校に行く前日にケンカしてしまった幼なじみのキャサリンのことなど、彼の身の上に起こるたくさん出来事を経験することによって、作品の後半ではよりしっかりとし大人びた表情を見せるようになります。

そしてアーネストの先輩であるグッドウッドと次期寮代表の座を狙うレスターベリーの関係や彼らの新入生時代のエピソードも描かれており、ガーフレット寮での生活を通して少しずつ変化して行く少年達の成長物語が丁寧に描かれた作品となっています。

グッドウッドとピアースの純愛が美しすぎる!

成績も優秀で家柄も良く、天使のような外観を持つ、全てに恵まれたグッドウッドですが、入学当時は同室のハワードからいつも楽しそうじゃないとまるで人生にもう飽きているようだと言われていたですが、ピアースとの出会いによって彼の中の何かが少しずつ変わって行くのです。

家族がなく、手紙を出すことに憧れるピアースのために、二人は主に手紙を通して友情を深めて行くのですが、文章にはお互いの学校生活やジョン・キーツの詩がしたためられていたりと、清らかで情緒あふれる言葉達が綴られているのです。

グッドウッドは密かな恋心を抱いていますが、聖職者を目指すピアースにその気持ちをひた隠したまま、極上の友情として二人の関係は続いて行きます。
そんなボーイズラブには辿り着かない二人の純愛が美しい!
そう!美しすぎるのです!

イギリスのパブリック・スクールの生活が詳しくわかる!

この作品では1870年代でのイギリスのパブリック・スクールの行事や生徒達の1日のタイムスケジュールを始めとして、1年生が上級生の雑用係(ファグ・ボーイ)として、アシスタント的な役割を行うなど、彼らの日常生活がとてもわかりやすく描かれています。

数あるギムナジウムを舞台にした作品の中でも、リアリティを持ってギムナジウムについて触れることが出来る作品となっています。

ギムナジウムでの生徒達の日常を知りたいのならば、この作品「ガーフレット寮の羊たち」を一度は読んでみることをお勧めします。

「ガーフレット寮の羊たち」の評判や評価

ガーフレット寮の羊たち 評判 評価

「ガーフレット寮の羊たち」の感想と評価や評判|まとめ

「ガーフレット寮の羊たち」は最初は作品の内容も知らないまま、表紙に描かれた金髪に菫色のアーネストに惹かれて手に取ったのですが、パブリック・スクールの行事やその当時の生徒達の暮らしを詳しく知ることが出来るし、それぞれの少年達のエピソードがキチンと描かれていて、まるで自分も彼らの生活を追体験しているような気分で楽しく読めました。

コミックスは6巻で完結と丁度良い長さで終わっているのですが、とても素敵な作品だったのでもとなおこ先生にはぜひとも続編を描いてほしいなぁと心密かに願っています。
アーネストやレスタベリー達のその後の生活が見たいです!

ギムナジウム好きにはお勧めの一冊ですよ。
作品が気になった方はぜひ手に取ってみて下さいね。

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