おすすめのギムナジウムマンガ

「少年の残響」は面白い?感想と評価や評判をまとめました【ネタバレなし】

少年の残響 面白い レビュー

「少年の残響」は座紀光倫先生による作品で、2016年から2017年まで講談社『月刊少年シリウス』にて連載され、

その後は、講談社とpixivが共同開発したマンガアプリ『Palcy』(パルシィ)にて連載されていました。

連載が始まった当初は少年誌にて掲載される少年達が主人公のBL的な要素を含んだギムナジウムものとして、SNSでも話題となりました。

この記事では「少年の残響」を読んで面白いと思ったところや感想、読者の評判や評価についてまとめて行きたいと思います。

目次

「少年の残響」のあらすじ

少年の残響 あらすじ

アウゲンブリック少年合唱団。かつては孤児院、今では子供たちに勉強と合唱を教えるギムナジウム。彼らの歌声は、人々へ捧げられる癒やしの調べ。しかしその歌にはもう一つの意味があった、それは――。

あがり症のエーリヒ、少女のように美しいカルル、そして漠たる不安を打ち消すがごとく歌をうたうミヒャエル……。刹那に輝く硝子のように脆く儚い日々と命、なにが哀しみかもわからぬまま、少年たちは生きていく……。

「少年の残響」の登場人物

少年の残響 登場人物

ミヒャエル

アウゲンブリック少年合唱団の生徒の少年。
明るく真面目な性格でクリス先生のことを慕っている。

クリス先生の愛情に執着し、普段だが思い詰めると突飛な行動に走ってしまう一面も。

エーリヒ

ミヒャエルとルームメイトの少年。
多数の人の注目を浴びると緊張のため失神してしまう。
団員の中で一番小柄である。

カルル

ミヒャエルとルームメイトの少年。
女装姿の似合う美しい容姿を持つが、そのことでヴァルターから執拗に絡まれている。

クリストファー先生(クリス先生)

アウゲンブリック少年合唱団の教師。
人当たりが良く生徒達からも人気が高い。

少年時代も正義感の強い生徒でニールスのことで他の生徒とケンカすることも。

ニールス先生

クリストファー先生と同僚の教師で、一人で抱え込みがちな彼のことを気に掛けている。
足が悪く杖を突いている。

かつては少年時代は美しい容姿を持つ妖艶な少年だった。

ヴァルター

合唱団の生徒である少年。
無鉄砲でケンカっ早く熱くなると周りが見えなくなり無茶をすることが多い。
合唱でも周囲と協調せずに歌声を発しがちな一面を持つ。
美しいカルルにいつも嫌がらせをしている。

テオドール

ヴァルターとルームメイトの少年。
几帳面で品行方正、最初は遠慮のないヴァルターの言葉から、彼を苦手に思っているが、だんだん気になるようなってしまい悩み始める。

辛いことを歌うことで忘れてしまうことは、一時の逃げではないかと考えている。

イェンス

ミヒャエルと同学年の生徒。
合唱団での生活に馴染めず一人で居るところをフリードリヒに声を掛けられてから、彼に懐くように。

フリードリヒ

面倒見の良い少年。
学校生活に馴染めずにいたイェンスに声を掛け、何かと面倒を見るように。

アウグスト

イェンスのルームメイトの少年。
面倒見の良すぎるフリードリヒを心配している。

クルト

いつもギュンター先生に叱られてばかりいる生徒。
ギュンター先生の部屋から出て来た彼の首筋には赤いアザが。

ギュンター先生

生徒を叱ることが多く、生徒達からは厳しい先生として恐れられている。

子供達を理解したいというクリス先生に対して間違っていると反論するが、悩んでいる先生の話を聞いてあげたりと優しい一面も持っている。

ヴィルヘルム

自分に自信を持てないため、実力を発揮出来ずにいる。
密かにエドガーに憧れていたが、エドガーの誘惑を受け入れることで自分に自信を持ち歌や行動が変わって行くが・・・。

エドガー

転校生としてクラスに入学してきた少年。
不思議な魅力を持ち、美しい歌声と容姿を携えている。
ヴィルヘルムの隣の席になり、ヴィルヘルムとライナーのルームメイトとなる。
自分に自信があるため、教師にも自分の主張を述べる。

ライナー

ヴィルヘルムとルームメイトの少年。

リュカ

クラウスの双子の兄
父に捨てられた過去を持つが、父のことは存在自体を完全に忘れてしまっている。

クラウス

リュカの双子の弟
自分達を捨てた父の記憶が残っている。

ヨハン

自室で亡くなっていた生徒。
死の原因は謎だが、彼の机にトーマスの文字が刻み込まれていた。

トーマス

いつも誰とも喋らず独りでいるため、暗い奴と評されていたが、少し前からトーマスと一緒にいた。

ダニエル先生

クリストファー先生と同僚の教師。
いつも一歩引いたところから傍観しているが、時にクリス先生を追い詰める発言をしたり、子供に近づきすぎるのは危険だと忠告することも。

少年時代は人見知りだったが、屈託のない性格のハインツと仲良くなるが、社交的なハインツが友達を増やすことで、自分が追い抜かれてしまうのではないかという思い、彼に殺意を抱くが、忘れて行くことを繰り返す度に全てを諦めてしまうように・・・。

ハインツ

ダニエル先生が少年時代の友人の生徒。
歌も運動もダニエルより著しく劣っていたが、友達が増えることで徐々にダニエルを追い抜いて行くように。

「少年の残響」のここが面白い!【ネタバレなし】

少年の残響 面白い レビュー

合唱団だけではない彼らの任務

少年達は合唱団として歌の練習だけではなく、通常の授業の他に射撃などの特殊な授業を受けています。
そして演奏旅行と称して、各地を回り任務を遂行するのです。
果たして彼らが請け負っている任務は何なのか?
歌うことは彼らにとって何を意味するのか?
通常の学園生活を描いた作品とは一線を画すストーリーに、彼らの今後がどうなって行くのかとても気になってしまうのです。

短くも美しい一瞬の輝きを放つ少年達の物語。

団員の少年達は変声期を迎えると合唱団からは卒業し、団員としての任務からも離れてしまいます。
彼らは歌うことでかつての少年時代の任務のことも記憶から抹消されてしまうのです。
そして中には若くして任務中に死を迎える少年もいます。

変声期を迎えることで少年期の終わりを迎える者、命を落とすことでその短い人生を終える者、この作品では少年達のその短い人生の一瞬の輝きの瞬間と様々な形での少年期の終わりが描かれています。

かつて少年だった教師達の物語

少年達を指導する教師達もまた元・合唱団員という過去を持っています。

大人となってしまった彼らもまた少年時代ならではの、それぞれの想いや悩みを抱いて生きて来たのです。

ストーリーの中で教師達の少年時代のエピソードが語られることによって、彼らが以前はどんな少年だったのか、そして何を忘れて、今はどのような想いで生きているのかが丁寧に描かれています。

大人になることによって少年時代のことを自然と忘れて行くのか、それとも歌うことによって忘れて行くのか。
この作品は合唱団の生徒である少年達の物語だけではなく、かつて少年だった教師達の物語でもあるのです。

「少年の残響」の評判や評価

少年の残響 評判 評価

「少年の残響」の感想と評価や評判|まとめ

この作品を初めて知ったのはTwitterでの作品紹介の投稿だったのですが、印象的な可愛らしいセーラー服姿の少年の絵柄と相まって作者が男性の方ということ、そして少年誌で連載されているということが、とても意外だったのを覚えています。

しかし実際に作品を読んで見ると、座紀先生は真っ向から真剣にギムナジウム作品と少年キャラを描いていることにとても感銘を受けました。

美しく純粋で、そして残酷な一面を持つ少年達の姿に丁寧に表現されている作品だと思います。

「少年の残響」は4巻で完結してしまいましたが、新作の「ネバーエンディング・ウィークエンド」も美しい容姿を持つ10歳の少年が登場する物語となっていますので、こちらの方の連載にも期待したいです。

作品が気になった方はぜひ手に取ってみて下さいね。

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