マンガ大賞2022の大賞候補のノミネート10作品が発表になりました。ノミネートした10作品を全て読みましたが全て面白かったです。
毎年ノミネート作品が発表されると、どの作品が大賞をとりそうか、順位はこんな感じになるんじゃないかと考えたり話したりするのが楽しいですよね。
そこで、この記事ではマンガ大賞2022でどの作品が大賞をとるのか、またノミネート10作品がどのような順位になりそうか実際に読んだうえで大胆予想してみました。
こんな考え方もあるんだという1つの目安として楽しんでもらえたら幸いです。では、いってみましょう!
マンガ大賞の選考基準
マンガ大賞は2008年に誕生したマンガ賞で以下のような理念を持って作品を専攻しています。
「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」
選考員はマンガ大賞実行委員会が直接声をかけたマンガ好きの有志の方や書店人の方達です。つまり、マンガ好きの方が面白いと思って誰かに薦めたいと思う作品がマンガ大賞です。
この理念をもとに、ランキングを考えて見ました。
マンガ大賞2022のランキング予想
マンガ大賞2022のランキング予想は以下の通りです。
1位 トリリオンゲーム
2位 【推しの子】
3位 海が走るエンドロール
4位 ひらやすみ
5位 ダンダダン
6位 チ。ー地球の運動についてー
7位 ルックバック
8位 女の星の園
9位 ダーウィン事変
10位 自転車屋さんの高橋くん
マンガ大賞は「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」がコンセプトなので知名度がまだ低そうな作品だけど、「これ面白いよ!」と思わず人に伝えたくなる作品が上位に来るような気がします。
そのため、まだ巻数が少ないけれどマンガ好きの間で人気があり、話題になっている作品を上位にしました。各作品をこのような順位にした理由など解説していきます。
https://sakigake-mangajyuku.com/manga-taisho-2022/1位 トリリオンゲーム
原作は「アイシールド21」「Dr.STONE」の稲垣理一郎先生、作画は「男組」「サンクチュアリ」などの池上遼一先生です。原作した2作品がどちらもアニメ化の大ヒットの人気原作者と超ベテラン漫画家の池上遼一先生が奇跡のタッグを組んだ作品で連載開始当初から話題になりました。
作品はハルとガクという新卒の2人が1兆ドル(トリリオンダラー)稼ぐことをを目指にゼロから会社を起業するビジネスマンガです。
ビジネスマンガと聞くと堅そうなイメージを持つかもしれませんが、原作が稲垣先生ということで、とてもライトでエンタメ性に富んだストーリーになっています。「Dr.STONE」の企業版なんてもよく言われていますね。
ビジネスマンガということで池上先生のリアリティーのある硬派な絵柄がまた見事にマッチしています。
ストーリーも絵柄も素晴らしく、僕も大好きな作品で、今回ノミネートした作品の中で一番誰かに勧めたくなるマンガでした。万人向けの作品になっていて、多くの方が読んで楽しめる作品だと思います。マンガ大賞にふさわしい、、素晴らしい作品です。
https://sakigake-mangajyuku.com/trilliongame-review/2位 【推しの子】
マンガ大賞2021では6位でした。あれから1年、巻数も増えた「【推しの子】」はめちゃくちゃ面白い漫画になっています。(マンガ大賞2021ノミネート時点では2巻、マンガ大賞2022ノミネート時点では6巻です)
昨年のノミネート時点ではまだまだ序盤でこれから面白くなるかもくらいでしたが、2022年は6巻まで発売になった時点でのノミネートで間違いなく面白いと誰かにすすめることができるタイミングです。実際に僕は職場の後輩と「【推しの子】」面白いよねっていう漫画談義を昨年していました。
マンガ大賞を取るのは「トリリオンゲーム」か「【推しの子】」のどちらかなのではないかと思っていますが、いまだと知名度が低い「トリリオンゲーム」の方が誰かに勧めたくなるのではないかと思い、2位とさせていただきました。
https://sakigake-mangajyuku.com/oshi-no-ko-review/3位 海が走るエンドロール
1巻が発売になると瞬く間にマンガ好きの間で話題になった超注目作品です。
65歳のおばさんが旦那との死別と映像系大学生との出会いをきっかけに映画撮影を始めるというストーリーは多くの人の胸にささりました。自分の好きなことをやるのに年齢は関係ない。そう思える作品です。
僕も1巻がめちゃくちゃ面白いと思い、これは誰かに勧めたくなると感じた作品でした。ただ、まだ1巻なので2巻以降も面白くなるという保証はありません。それだけに「1巻は」面白いよという枕詞がついてしまうので3位となしました。
https://sakigake-mangajyuku.com/umi-ga-hashiru-endroll-review/4位 ひらやすみ
多くの漫画家たちから高評価や推薦コメントが届いている注目作品です。
僕は今回のマンガ大賞のノミネートで「ひらやすみ」をしりました。丸っこいフワッとした絵柄で、話は日常系。そんなに絶賛されるほど面白いのかと半信半疑でページを捲りました。
気がついたら購入した2巻が読み終おわりました。めちゃくちゃ面白いです。毎日を大切に過ごしながら、それぞれが抱える悩みを少しずつ解消していく様子が胸に刺さります。
20代後半から30代の人はより共感して読める作品だと思います。逆に若い世代やちょっと年齢が上になると共感力が下がりそうな気もします。
僕はとても好きで面白いと思ったのですが、「トリリオンゲーム」や「【推しの子】」に比べると少し読者を選びそうだと思ったので4位と予想しました。
https://sakigake-mangajyuku.com/hirayasumi-review/5位 ダンダダン
オカルト・SF・バトル・恋愛など少年漫画で人気のジャンルとこれでもかと詰め込んだ欲張りなマンガです。ここまでジャンルをごちゃ混ぜにすると内容が破綻しそうなものですが見事なバランスで調和がとれています。
様々なジャンルが押し寄せてくるのでマンガを読んでいるとこれまで体験したことのない感覚になる作品でした。とても面白いです。
少年マンガが好きな人や新しいものが好きな人には積極的に勧めたいマンガだと思います。反面、女性の方や漫画をあまり読まない人がいきなり読むにはちょっとハードルが高いかなぁとも感じます。展開が王道からずれることもあり、多少の読みにくさがあるからです。
そのため、勧めたい人とちょっとまだ勧めないでおこうかなという人に分かれそうな気がするので中間の5位くらいになるのではと予想していました。
https://sakigake-mangajyuku.com/dandadan-review/6位 チ。ー地球の運動についてー
2021年に様々なメディアやマンガランキングで上位に食い込んできている作品です。マンガ大賞2021では1巻しか発売していない状態でノミネートして最終的に2位に選ばれています。
地動説の証明に命をかける学者の信念や「チ」という短いタイトルにこめられた意味など巻数が増えたいまでもめちゃくちゃ面白い作品です。
とても面白くて、おすすめのマンガですが、もういいでしょと思っている方も多い気がします。それだけ「チ。ー地球の運動についてー」は有名になりました。
麒麟の川島さんとかまいたちの山内さんがマンガを紹介する「マンガ沼」の第2回「このマンガがすごい!芸人楽屋編」でも、もう有名になったからランキングに入れなくていいという話がでましたが、これがすべてかなと。
もう十分に有名になった「チ。ー地球の運動についてー」は票が割れて中間くらいの順位になると予想しました。
https://sakigake-mangajyuku.com/chi-chikyu-no-undo-ni-tsuite-review/7位 ルックバック
いま漫画界で最も注目されている漫画家・藤本タツキ先生の長編読み切りマンガです。
マンガアプリ「少年ジャンプ+」に掲載されると大きな話題になり、「このマンガがすごい 2022年版」ではオトコ編で1位を獲得しました。とてつもないエネルギーと藤本先生の凄さを改めて実感できる作品です。
ただ、このマンガを誰かに勧めたくなるかといわれると少し疑問が残りました。マンガ好は面白いと感じる確率が高く、マンガを普段あまり読まない人はチンプンカンプンなんじゃないかなと。
藤本先生の作品ってどうしても少しクセがあって万人向けじゃないと感じるんですよね。ジャンプで連載していた「チェーンソーマン」は「このマンガがすごい 2021年版」のオトコ編で1位を獲得していますが、マンガ大賞2020では8位でした。「ルックバック」も同じような感じになるんじゃないかなと予想して7位とさせていただきました。
https://sakigake-mangajyuku.com/look-back-review/8位 女の園の星
女子校に勤務する星先生を中心に巻き起こる日常をシュールに描いがコメディマンガです。
とても面白い作品ですがコメディマンガなので読者を選びます。女性の方は共感できる部分が多いのではまってくれる人が多い印象です。逆に男性はシュールすぎる笑いと女子校のノリ、女性のノリがイマイチしっくりこないので合わない人が多いと感じます。
マンガ大賞2021にもノミネートしていますが、8位という結果に。昨年から1巻しか増えておらず、内容もほぼ同じなため順位はおそらく同じくらいだろうと予想して8位となりました。
https://sakigake-mangajyuku.com/onna-no-sono-no-hoshi-review/9位 ダーウィン事変
人間とチンパンジーの間に生まれたヒューマンジーをめぐる物語です。奇抜なキャラ設定、確かな画力、引き込まれるストーリーですごく面白いマンガだと思います。
僕は「マンガ大賞2022」のノミネートでダーウィン事変を知って手に取りましたが、教えてくれてありがとうという気持ちです。
気になるのはストーリーに思想が絡んでくるところと。描写が生々しくてかなりエゲツないことが描かれているところ。ダーウィン事変は申し訳ないけど万人向けの作品じゃないと思います。
今回ノミネートした10作品のなかで最もクセが強く、読者を選ぶマンガだと思いました。よって、9位と予想します。
https://sakigake-mangajyuku.com/darwins-incident-review/10位 自転車屋さんの高橋くん
30歳のOL・飯野朋子(はんのともこ)と見た目はヤンキーだけど真っ直ぐでピュアな性格の高橋くんの恋愛模様を描くラブコメ漫画です。
ストーリーはラブコメの王道で面白いと思います。僕は読んでみてキャラ設定で評価が分かれそうだなと思いました。
ヒロインが30歳のOL女子ですが、ちょっと周りに流されやすく人によってはイラッとしそうな性格の持ち主。共感できない人も多いんじゃないかなぁと思いました。
キャラで好き嫌いが分かれそう、ストーリーも王道で驚きはあまりないかなと思います。面白い作品ではあるのですが今回ノミネートした10作品ではちょっとパンチ力が足りないと感じました。よって、申し訳ないですが、10位とさせていただきました。
https://sakigake-mangajyuku.com/jitenshaya-san-no-takahashi-kun-review/マンガ大賞2022のランキング予想|まとめ
あらためましてマンガ大賞2022のノミネート10作品のランキング予想です。
1位 トリリオンゲーム
2位 【推しの子】
3位 海が走るエンドロール
4位 ひらやすみ
5位 ダンダダン
6位 チ。ー地球の運動についてー
7位 ルックバック
8位 女の星の園
9位 ダーウィン事変
10位 自転車屋さんの高橋くん
本命は「トリリオンゲーム」、対抗は「【推しの子】」、大穴に「海が走るエンドロール」「ひらやすみ」といった感じです。どの作品がマンガ大賞2022に輝くのかとても楽しみです。
あと、そもそも今回ノミネートした10作品はどれも面白かったので気になるものがあればぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです。
それでは、よきマンガライフを!
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