「チ。―地球の運動について―」は「ひゃくえむ。」の魚豊先生が『ビッグコミックスピリッツ』で連載しているマンガです。
1巻が発売されると血が沸騰するようなアツい展開が人気を呼び、テレビで紹介されたり数々のマンガ賞を受賞しています。
マンガ大賞2021は第2位、マンガ大賞2022にノミネートと2年連続でマンガ大賞候補に選出されるほど人気ありと評価が高いマンガです。
僕も周囲の評判が高かったので「チ。―地球の運動について―」が気になり読み始めました。たしかにめちゃくちゃ面白かったです。
そこで、この記事では「チ。―地球の運動について―」を読んで面白かったところや読者の評判や評価についてまとめました。
「チ。―地球の運動について―」のあらすじ
動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。
舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。
合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――
「チ。―地球の運動について―」の主な登場人物
ラファウ
第1章の主人公。12歳で大学に進級した神童だったが、異端者として捕まっていたフベルトと出会い地動説の美しさに魅入られててしまいます。
ノヴァク
元傭兵の異端審問者。異端者へ容赦ない拷問を行い、任務を遂行します。常にけだるそうな態度をとっています。
オグジー
代闘士。目がとてもよく、星空を見ることを恐れている。現世に期待はなく、早く天国へ行きたいと願っているが、異端研究に触れることで…
ヨレンタ
天文研究の助手をしており、とても優秀な頭脳の持ち主。ただ「女だから」という理由で満足に研究をさせてもらえていない。
「チ。―地球の運動について―」のここが面白い!
知識欲に取り憑かれ、信念を持って真理の探究をする人々
「チ。―地球の運動について―」はタイトルにもある通り、地球の運動、つまり地動説をテーマにしたマンガです。
え、地動説とか難しいことよく分からない…
と思うかもしれませんが、ご安心ください。難しい話は出てきません。
僕たちはもうすでに「地動説」が正しいことを知っていますよね。ただ、実際に歴史がそうだったように、もともと人々は地球が全ての中心で星が周りを回る「天動説」を信じていました。
昔の人々にとって「地動説」の証明はとても難しいことです。そして、「地動説」を調べたり証明することは異端の研究とされ処刑される世の中でした。
それでも、人々は命をかけてでも「地動説」を証明しようとします。
なぜ、危険を冒してまで「地動説」の研究をするのか?
それは知識欲という目には見えない衝動が人々を突き動かし、この世界の真理を追求するためです。
ただこの世界の本当のことを知りたい。それだけで命をも投げ出して「地動説」を証明しようとする人々の姿にグッときます。これが「チ。―地球の運動について―」というマンガがアツいマンガと言われる理由です。
「地動説」の証明に命を燃やす人々の熱量をぜひ味わってください。とても面白いです。
「チ」に込められた3つの意味
「チ」という1文字のタイトル。最初に漫画を読んだ時は「地動説」の証明を題材にしている漫画なので「地」を親しみやすくカタカナ表記にしたのかと思っていました。
これは1/3だけ正解です。
「チ」とわざわざカタカナ表記にした理由は3つの意味が込められているからです。マンガをよんで「チ」の意味が明らかになったときブワーッと鳥肌が立ちました。
たった1文字。でもすごすぎる1文字です。
「チ」に込められた3つの意味はぜひマンガを読んで確認してみてください。
「地動説」は証明されるのか
「チ。―地球の運動について―」は天動説が定説の世界で地動説を証明しようとする人と信念を描くストーリーです。
地動説の証明はまさに命懸け。多くの犠牲を払いながらも着実に地動説の証明に向けて人々は歩みを進めます。
もちろん、僕たちが住む世界では天動説は否定されて、地動説が定説になりますが、はたして「チ。―地球の運動について―」の世界はどういう結末を迎えるのか。
普通に考えれば地動説が証明されてめでたしめでたしですが…
どのようなラストが用意されているのか分からないところも「チ。―地球の運動について―」の面白さの1つだと思います。
「チ。―地球の運動について―」の評判や評価
『チ。地球の運動について』本当に面白い。
— スネーク (@NOIsiverotaonok) February 24, 2022
色んな芸人さんのツイートみて気になってはいたものの読むまではいかずに過ごしてきたけど、友達がめちゃくちゃ推してくれたので読んでみたらめちゃくちゃ面白かった。なにこれ素晴らしすぎる作品。凄い。
チ。、地球の運動に取り憑かれてしまった人たちの熱意の堆積がとても面白いのでオススメ。次巻楽しみだな〜。
— ヒイラギ (@holly_night) March 23, 2022
チ。という本を進められて読みましたが今日の朝番組で子供に読ませたほうがいいと特集に😳
— 佐藤@3児のパパ人事 (@yukisato_caad) March 24, 2022
地動説についてですが、前提を疑うこと、学ぶ信念、そして感動が歴史となること。とても面白い本でした
おはようございます!
今回の読書課題である「宇宙に命はあるのか」という本が面白いと思った方、ぜひ「チ。-地球の回転について-」という漫画を読んでみてくださいね。
— 2代目宙豆@キセノン化+. (@Xe_pad) March 5, 2022
「何か」、すなわち「イマジネーション」に突き動かされる人たちを描いた物語です
チ。は面白い面白い言われてるから読みたいけど、痛い拷問のシーンが描かれてるから読みたくても読めない。
— シェル (@shell8grass) March 23, 2022
「チ。―地球の運動について―」はマンガ賞を多数受賞
「チ。―地球の運動について―」は連載開始当初から練り込まれたストーリーと迫力のあるイラストで瞬く間に人気になり、数々のマンガ賞を受賞しています。
「マンガ大賞2021」第2位、「マンガ大賞2022」ノミネート
「チ。―地球の運動について―」はマンガ大賞に2年連続でノミネートしています。
2021年は「葬送のフリーレン」に次ぐ第2位を獲得して一気に知名度をあげました。
巻数も増え、物語も最高潮の状態でノミネートした「マンガ大賞2022」は大賞作品の大本命です。
https://sakigake-mangajyuku.com/manga-taisho-2022-predict/「このマンガがすごい!2022」オトコ編 第2位
「このマンガがすごい!2022」オトコ編では「ルックバック」に次ぐ第2位を獲得しました。
「チ。―地球の運動について―」はテレビ番組でも紹介されています
スッキリ「#ほっとコミック」のコーナー
朝の情報番組「スッキリ」の「#ほっとコミック」のコーナーで2022年6月15日にティモンディ前田裕太さんが紹介してくれました。
https://sakigake-mangajyuku.com/sukkiri-manga/明日9時30分〜、
— スッキリ(日本テレビ) (@ntv_sukkiri) September 6, 2022
“癒し”の空間で読む「#ほっとコミック」
今回は、ティモンディ 前田さんのおすすめマンガ「#女の園の星」をご紹介📚
女子校教師の日常をゆる〜く描いたコメディー漫画。
前田さんの”ほっとポイント”は?#前田裕太#高岸宏行 #ティモンディ#マンガ#スッキリ pic.twitter.com/WcNHr32rQQ
「チ。―地球の運動について―」の感想と評判や評価|まとめ
「チ。―地球の運動について―」の感想と評判や評価についてまとめました。
天動説が定説の時代に異説の地動説を研究するマンガです。異端思想のため命懸けで地動説を研究する人々の情熱が胸にグッときます。
また、命をかけてまで研究する理由が知識の探究であり、神が作った美しい宇宙の真理を解き明かすためというのがなんとも素晴らしい。
学問をエンタメに落とし込んだマンガでとても面白いのでぜひ手に取ってみてください。
それでは、よきマンガライフを!