「僕のジェミニ」は森川侑先生の作品でKADOKAWAの『ASUKA』にて2018年から2021年まで隔月で連載されていた作品です。
コミックス派は1巻で完結しています。
お話は赤毛でくせっ毛の冴えない少年ジョンと学園で人気の双子の兄弟、ジキルとハイドの織りなす物語。
表紙の装丁や中身の絵柄も白黒ではなくブラウンで印刷されているところも、昔の絵本のような雰囲気のある作りになっているんです。
この記事では「僕のジェミニ」を読んで面白いと思ったところや感想、読者の評判や評価についてまとめて行きたいと思います。
「僕のジェミニ」のあらすじ
赤毛でそばかすで地味めなジョン。唯一の自慢は学園の人気者の双子・ジキルとハイドの親友であること。双子はいつも互いのフリをして遊んでいたが、突然双子の片割れが亡くなってしまう。残されたのは…どっち!?
「僕のジェミニ」の登場人物
ジョン・アターソン
赤毛でくせっ毛、そばかすに眼鏡の冴えない少年。
ジキル・スティーブンソン
学園で人気の双子の兄弟の兄。
クールで冷静なタイプ。
ハイド・スティーブンソン
学園で人気の双子の兄弟の弟。
明るくて表情が豊かなタイプ。
「僕のジェミニ」のここが面白い!【ネタバレなし】
ジョンと双子の兄弟・ジキルとハイドの友情の物語
ジキルとハイドは日によってお互いを入れ替わるという二人だけの秘密の遊びをして、こっそり楽しんでいます。
誰もその遊びに気づく人はいなかったのですが、唯一ジョンだけがジキルとハイドが入れ替わっていることを気付いたことがきっかけで3人は親しくなり、ジョンは二人の秘密を共有するようになります。
親しい友人もなく、ずっと居場所のなかったジョンにとって、自分のことを初めて友達として仲良くしてくれ、居場所を与えてジキルとハイド。
キラキラした学園の人気者であるそんな彼ら二人はジョンにとってとてもまぶしく、そして何にも代えがたい存在でもありました。
そしてジョンの彼らに対するピュアな想いは、あまりのいじらしさに読んでいて涙が出て来るほどなのです。
亡くなったのはどっち?双子の片割れの死の謎
物語の途中、双子の兄弟の片割れは不慮の事故により亡くなってしまいます。
亡くなったのは兄のジキルのはずなのですが、ある日、ジョンの教科書にジキルからの手紙が挟まれており、ジキルからの手紙が度々届くようになるのです。
そしてハイドの言動にジキルの自我が混濁するような兆候が見られるようになってしまい、百発百中で二人がどちらなのか言い当てることが出来ていたジョンもまた、彼らがどちらなのかわからなくなってしまい戸惑いを抱くようになるのです。
そんな中、学園に広まるゴーストの噂を聞きつけ、夜中に抜け出し忍び込んだアーサー寮でハイドとジョンが目にした亡くなったはずのジキルの姿!
果たして亡くなったのはジキルなのか?それともハイドなのか?
ミステリアスな展開にページをめくる手が止まらなくなってしまいます。
ジキルとハイドが抱えていた二人の秘密
お話が進むにつれて、ジキルとハイドが入れ替わる遊びを始めたきっかけ、二人がそれぞれお互いに対して頂いていた感情が明らかになって来ます。
そして先輩である監督生のロシュとベンジャミンに出会うことによって、双子の片割れの一人がずっと隠していた秘密もまたジョン達が知ることに・・・。
ジョンとハイドの二人がそれぞれに抱く深い愛情や、時に自分を犠牲にすることをいとわないような絆は、あまりにも美しくピュアで、そして同時にその切なさゆえに涙なくしては読めなくなってしまうのです。
「僕のジェミニ」の評判や評価
RT2つ。
— マナリザ*試験勉強ヤバい (@Mana_RizaH) January 30, 2023
僕のジェミニは本当に良い。良いとしか言えない。たくさんの人に読んで欲しい。
いっぱい拾う魔女の話は美しい。本になって欲しい。カラーで。いくらでも出す。
僕のジェミニはまじ月に一回は読み返してる…
— 日向•양달 (@hinata_hi01) February 4, 2023
この方の漫画は僕のジェミニから入ったんだけど、絵が綺麗で描かれる男キャラもかなり好きなタイプで好きだなぁ〜〜僕のジェミニは泣いた
— ももりんごりら (@momotorinngo) February 4, 2023
僕のジェミニも発売してすぐで買って半年後くらいになんかフォロワがよかった!とかいって続々と買ってた。
— いけ (@ikeike_yana02) January 28, 2023
そんときは(おれもうとっくに読んだもんね……)ってなってた
「僕のジェミニ」の感想と評価や評判|まとめ
「僕のジェミニ」はその繊細で美しい装丁とピッタリな、ジョンのジキルとハイドへの揺らがぬ友情と、双子の兄弟達の深い愛情、そして彼ら3人のキラキラとしたおとぎ話のような美しい瞬間が切り取られたような作品だと思います。
読み終わった後も物語の余韻にじんわり涙してしまう程でした。
コミックスは1巻で完結しており、手に取りやすいのではないかと思います。
作品が気になった方はぜひ手に取ってみて下さいね。