「銀河の死なない子供たちへ」は麒麟の川島さんとかまいたちの山内さんがMCをつとめる「マンガ沼」で紹介されて一気にブレイクした話題のマンガです。
可愛らしい絵柄に反して、死生観という根源的なテーマを題材にしている作品で深く考えさせられました。
万人受けする作品ではありませんが、とても素晴らしいマンガです。
そこで、この記事では「銀河の死なない子供たちへ」を読んですごいと感じたところや読者の評判や評価についてまとめました。
「銀河の死なない子供たちへ」のあらすじ
全てが終った星で、凸凹姉弟が、”永遠”を遊ぶ――。
とうに人類が滅亡した星で、ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・π(パイ)と、 いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、 永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。
そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。
「手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、 不死の子供たちの果てしない日常と、 途方もない探求の旅――。
「銀河の死なない子供たちへ」の登場人物
π(パイ)
ラップを口ずさみ、明るくて元気な女の子。不老不死でマッキの姉。
マッキ
読書が好きな寡黙な男の子。πと同様に不老不死で長い年月を共に過ごしている。
ママ
πとマッキのママ。不老不死で物語の鍵を握る。
ミラ
πとマッキが育てている人間の子供。
「銀河の死なない子供たちへ」のここがすごい!【ネタバレなし】
可愛いイラストとは真逆のストーリー
「銀河の死なない子供たちへ」のイラストは表紙を見ていただければ分かる通りふわっゆるっとした可愛らしい子供たちが出てきます。
初めこの絵を見たとき、ギャグ漫画とか日常マンガなのかな?と思いました。可愛い絵柄なのに「銀河の死なない子供たちへ」なんてすごいタイトルだと思っていたら完全に騙されました。
可愛く描かれたπとマッキは不老不死で無限の時間を生きています。その中で出会う動物や人間など有限の時間を生きている存在との出会いと別れ。かなり重たい、根源的なテーマが扱われている作品なんです。
この重たいテーマをπやマッキなどの可愛い絵柄の子供たちで描くからこそギャップがいいですし、次のページをめくりやすくする原動力になっています。
絵柄とストーリーのアンバランスさが魅力の作品です。
無限の時間がもたらす出会いと別れ
「銀河の死なない子供たちへ」のテーマの1つが無限の時間を生きるπやマッキと生きる時間が有限の動物や人間との出会いと別れです。
ママからπとマッキは動物を飼うことを禁止されています。理由は必ずπやマッキより死が訪れるからです。
それでも、πとマッキは必ず別れが来ると分かっていながら人間の赤ちゃん「ミラ」を育て始めます。そして、衝撃のラストシーンへ繋がっていきます。
死とは何かを考えさせられる衝撃のラストシーン
ミラを育てるπとマッキ。有限の時間を生きるミラと無限の時間を生きるπやマッキには必ず「死」という別れが訪れます。
時間が経過し、いよいよその時を迎えたとき、ミラ、π、マッキそれぞれとった決断とは?
こうきたかと思わず唸ってしまった衝撃のラストシーンでした。このラストはちょっと予想外で読み終わった後もぐるぐると考えさせられるマンガです。
生と死に対してどう向き合うのかを上下巻の2冊で描き切っているところが「銀河の死なない子供たちへ」のすごいところだと思います。
「銀河の死なない子供たちへ」の評判と評価
マンガ沼でまた『銀河の死なない子供たちへ』の話ししてる!
— れん@恋庭 (@RenLv31) March 19, 2022
先週も呟いたけど、これほんと面白いので恋庭漫画ガチ勢の方にはぜひ一読していただきたい。
「不死」をテーマにした作品の中では、『HELLSING』と『ファイアパンチ』に並ぶ個人的三大巨頭。
「銀河の死なない子供たちへ」隙あらば人に勧めてるけど全員面白いって言ってたからオススメです
— 文野 紋/ふみのあや (@bnbnfumiya) November 22, 2021
先週のゼミでは学生からのリクエストもあり施川ユウキさんの『銀河の死なない子供たちへ』を取り上げた。その通りの死なない子供たちによる死生観の変化と物語のスピードの揺れ動きが見事で、何度読んでも面白い。 pic.twitter.com/6SLLsOX30U
— gyoxay (@gyoxay) December 6, 2020
施川ユウキは確かに絵が下手だけどめちゃくちゃ面白いから……
— 居石信吾 (@Icy_Cool) December 3, 2019
銀河の死なない子供たちへは墓まで持っていく漫画リストに入っている
施川ユウキ 銀河の死なない子供たちへ(上下)生と死を一番少ない登場人物で表現した作品。この作家は絵的にはギャグ4コマの手法なので、大禁じ手をやっているわけだが、ストーリー性は面白い。今後に期待。 pic.twitter.com/mDks7uMBeJ
— クマオ (@daddylongbody) February 11, 2019
「銀河の死なない子供たちへ」が「マンガ沼」で大好評
「銀河の死なない子供たちへ」はもともと評価の高い作品でしたが、麒麟の川島さんとかまいたちの山内さんがMCをつとめる「マンガ沼」で紹介をされてさらに人気になった作品です。
なんでも紹介されてすぐに書店から売り切れ、即重版だったとか。僕は電子書籍で読みましたが、いまのご時世、どこかで人気に火がつくと一気に売れますね。
「マンガ沼」でも紹介された通り、テーマがしっかりとしているとてもすごいマンガなのでぜひ手に取ってみてください。
「銀河の死なない子供たちへ」の感想と評判や評価|まとめ
人気のマンガ紹介バラエティー「マンガ沼」で紹介されて人気爆発中の「銀河の死なない子供たちへ」の感想と読者の評判や評価についてまとめました。
可愛い絵柄に反して、有限の時間をどう生きるのか、生と死とは何かを考えさせられるとても内容の濃い作品です。
上下巻の2冊で綺麗に完結しているところも素晴らしいと思いました。
2冊なら手に取りやすく、イッキに読めてしまいます。
話題のマンガで手に取りやすいのでぜひ読んでみてください。
それでは、よきマンガライフを!