「アウフ・ヴィーダーゼーエン」は1978年に白泉社の『LaLa』にて短期連載で掲載された竹宮惠子先生の作品です。
3話と短い作品ですが、ウィーン少年合唱団のリヒャルト少年の成長物語が描かれています。
3話と短いストーリーですが、ウィーン少年合唱団に造詣が深い竹宮先生ならではの少年達が織り成す歌に対する想いや、繊細な心の機微がきめ細やかに描かれた作品となっています。
この記事では「アウフ・ヴィーダーゼーエン」を読んで面白いと思ったところや感想、読者の評判や評価についてまとめて行きたいと思います。
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「アウフ・ヴィーダーゼーエン」のあらすじ
リヒャルトはウィーン少年合唱団の団員として活動する快活な少年。
憧れのソリストだったエーリッヒ先輩が変声期を迎え退団することになり、リヒャルトが次のソリストとなるが、自分達の歌の実力がエーリッヒに及ばないと悩み始める。
そんな中、チロルでの夏季合宿で出会った少年シモオンの歌声に魅せられたリヒャルトは、シモオンをウィーン少年合唱団に入団させようと画策し、急遽シモオンをオペレッタ公演の自分の代役に立てることを思い立つが・・・。
「アウフ・ヴィーダーゼーエン」の登場人物
リヒャルト・ヨルク
ウィーン少年合唱団の少年。
明るくて快活な性格をしている。
憧れのエーリッヒ先輩の退団後、ソプラノのリーダーになるが、自分達の歌声に納得出来ずに思い悩んでしまう。
エーリッヒ・ハーベル
ウィーン少年合唱団のソプラノのソリストだったが、変声期を迎え卒業することに。
リヒャルトのことを後輩として気に掛けている。
シモオン・ファールナー
リヒャルト達が夏季合宿で滞在したチロルの村の少年。
内向的で人見知りな性格だが、ヨーデルが得意で抜きん出た歌声を持つ。
「アウフ・ヴィーダーゼーエン」のここが面白い!【ネタバレなし】
明るくて快活な少年である主人公のリヒャルトですが、次期ソリスト候補なだけあって向上心も人一倍の少年だったりします。
そんな彼が憧れていたエーリッヒ先輩が変声期により退団となったため、今度は自身がソリストという立場になったことによって、合唱のクオリティが下がってしまったのではないかと悩むリヒャルト。
リヒャルトやシモオン、エーリッヒ、少年達の成長物語
無理な練習を続けて声が出なくなってしまったり、チロルで出会った素晴らしい歌声の少年シモオンを合唱団に入団させようとしたりと、四苦八苦し思い悩みながらも、少しずつソリストとして前に進もうとする姿。
大人になることでそんな歌声を手放したエーリッヒ先輩の姿もまたほろ苦くもあり、大人になりつつある彼の表情も描かれている点も見逃せません。
そして内向的で人前に出ることが苦手だったシモオンが、リヒャルトとの出会いによって自分の気持ちを正直に人に話せるようになったりと、それぞれの少年達の成長物語が描かれています。
短くも鮮烈な輝きを放つ少年合唱団の世界
ウィーン少年合唱団は大体7歳頃から入団し、変声期を迎える大体13歳ぐらいで卒業なのだとか。
彼らの美しいボーイ・ソプラノの歌声が輝くのはごくごく短い期間なのです。
幼いながらも歌に情熱を傾け、そして変声期前の一際歌声が響く瞬間が描かれたこの作品は、刹那ではありますが少年達の美しい瞬間を切り取った作品となっているのではないでしょうか。
ウィーン少年合唱団の少年達の日常をうかがい知ることが出来る作品
作者の竹宮先生がウィーン少年合唱団のファンであるということもあり、作品の中ではウィーン少年合唱団のこぼれ話なども掲載されています。
掲載当時は1970年代ということもあり、今とは変わっている面もあるかとは思いますが、当時のウィーン少年合唱団のエピソードを知れたり、リヒャルト達団員の日常生活を垣間見ることが出来る内容となっています。
「アウフ・ヴィーダーゼーエン」の評判や評価
音楽の話だったら竹宮恵子のアウフ・ヴィーダーゼーエンも好き
— mieru_mie (@mieru_mie) June 5, 2015
ちなみに「アウフ・ヴィーダーゼーエン」というのは、ウィーン少年合唱団を描いた竹宮恵子先生の漫画のタイトルです。(友人に意味訊かれたので追記~)
— 花衣沙久羅 (@kai_sakura) January 1, 2014
「アウフ・ヴィーダーゼーエン」の感想と評価や評判|まとめ
この作品を読んだのは随分と昔なのですが、ずっと心の片隅に残って、ふとした時に思い出すという忘れられない作品でした。
ウィーン少年合唱団というものをキチンと知ったのもこの作品だったりします。
3話と短く小品ながら読み応えのある内容となっているのではないでしょうか。
「アウフ・ヴィーダーゼーエン」は1979年に発売された「ウィーン幻想」 に先に述べる「アンドレア」と共に収録されていました。
「ウィーン幻想」は今は絶版となってしまってしまい入手困難となってしまいましたが、「竹宮惠子作品集 オルフェの遺言」に収録されていて読むことが可能です。
同じく竹宮惠子先生の作品で、ウィーン少年合唱団をテーマにした作品では1976年に小学館『別冊少女コミック』にて読み切りとして掲載された「アンドレア」もお勧めです。
「アンドレア」は「竹宮惠子作品集 NOEL!」に収録されています。
興味のある方はこちらもぜひ手に取ってみて下さいね。
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